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医療施設内でリハビリテーションに従事する理学療法士ですが、他の医療従事者である看護師や医師と比較すると、どのような環境でどのような働き方をしているのか、その実態はなかなか見えにくいものがありますよね。
そこで、本記事では理学療法士の仕事に興味を持つ方々に向けて、実際の働き方について詳しく解説していきます。
職場や業務内容だけでなく、理学療法士としてのキャリアプランについても具体的に取り上げています。
これから理学療法士になりたいという方はぜひこの記事を参考にして、理学療法士の仕事について具体的なイメージを持ってみてください。
理学療法士の役割は、主に高齢者などの身体に障害を持つ人々のリハビリテーションを支援することです。
一般的には病院での勤務を想像される方も多いかと思いますが、実際には理学療法士の職場は多岐にわたり、それぞれの場所での働き方に特色があります。
まず最初に、職場の違い、具体的な業務内容、そして勤務形態に焦点を当てて、理学療法士の働き方について詳しく見ていきましょう。
理学療法士が就業する主な職場には、以下のような場所が挙げられます。
【理学療法士の病院以外の主な就職先】
・病院(急性期病院、リハビリテーション病院等)
・医療福祉中間施設(介護老人保健施設、老人デイサービス等)
・老人福祉施設(特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム等)
・児童福祉施設(重症心身障がい児施設等)
・訪問看護ステーション
・大学・養成施設教員
・スポーツ施設
・一般企業
日本理学療法士協会の調査によると、現在活躍している理学療法士の約6割が病院での勤務を選んでいます。
しかしながら、病院に限らず、福祉施設や訪問看護ステーションなどの地域に密着した施設系でも活躍している理学療法士は多いです。
加えて、人体の構造や運動器の知識を活かして、フィットネスクラブやスポーツ関連施設で働く療法士も存在します。
さまざまな職場があるのは、高度な専門知識を持ち、医療分野で働く理学療法士ならではの特徴と言えますね。
理学療法士の主な役割は、身体的な障害や損傷を抱える人々のリハビリテーションを担当し、身体機能の回復を支援することです。
ただし、リハビリテーションという言葉には多くの側面が含まれており、理学療法士の役割は非常に多岐にわたるものです。
そこで、日常的に行われている理学療法士の具体的な業務内容について、以下のようにまとめました。
診断と評価
患者の身体機能、筋力、関節可動域、姿勢などを評価し、患者の問題や目標を明確に把握します。
・個別の治療計画の作成
評価結果を基に、患者ごとに適切な治療計画を立案し、具体的なリハビリプログラムを設計します。
・運動療法の提供
筋力トレーニング、ストレッチ、バランス訓練など患者に対して、運動療法を通じて身体機能を向上させるためのプログラムを提供します。
・補助具の選定と指導
歩行補助具や装具が必要な場合、適切なものを選定し、患者にその使用方法を指導します。
・患者教育
患者に、正しい姿勢や動作の重要性など、自己管理スキルを教え、日常生活の改善をサポートします。
・記録の作成
患者の評価結果や治療計画、進行状況などを正確に記録し、情報の管理を行います。
これらの業務を通じて、理学療法士は患者の健康回復と生活の質の向上を支援しています。
理学療法士の勤務形態は、通常日勤です。
一般的には8時または9時ごろに始まり、18時前後に終了というような働き方をしています。
土日に出勤が必要な場合もある一方で、勤務形態の細かい規定は職場によって異なるため、土日完全休みの職場も存在します。
さらに、看護師や医師のように夜勤勤務は基本的にはありません。
このため、勤務時間や体制が一定で不規則なシフトになることなく、安定した勤務スケジュールが理学療法士の働き方の特徴と言えます。
それでは、病院で働く理学療法士の1日の働き方(スケジュール)を実際に覗いてみましょう。
1日に約10人程度の患者を担当することが多く、忙しい時期には13~14人近くも担当することがあります。
病院の外来は午前中の診療になっている職場も多いため、午前中のリハビリテーションでは外来患者さんを中心にサービスを提供します。
一方、午後は入院患者さんを担当することが多く、時には病室まで訪問してリハビリテーションを行うケースもあります。
また、病棟回診の際には、医師や看護師と連携して病棟内を訪れ、患者の状態を確認します。
必要に応じて、個別のリハビリテーション計画を立案することもあるでしょう。
患者さんの状況によっては、療法士も退院前のカンファレンスなどに参加し、多職種と連携しながら患者のケアについてディスカッションを行う場面もあります。
理学療法士のキャリアは非常に多岐にわたります。
病院だけでなく、さまざまな職場でのチャンスが広がっており、自分に最適な職場を選ぶ余地は広い職業だと言えるでしょう。
自身のスキルを向上させ、理学療法士になった後でも、さらなる挑戦を追求したいと考えている方々のために、理学療法士のキャリアパスの一例をまとめました。
理学療法士として一定の経験を積んできた段階で、管理職を目指すことが一つの選択肢となります。
管理職に昇進すると、通常の理学療法士業務に加えて、マネジメント業務にも関与することが求められます。
リハビリテーションの提供だけでなく、部下の指導や同僚との職場改善にも貢献する役割が待っています。
管理職への昇進にはある程度の経験が必要です。
しかし、もし管理職になった場合には、管理職手当が支給される職場も存在するため、給与の大幅な向上が見込めます。
理学療法士の中で、さらなる専門性を追求する選択肢として、認定理学療法士の資格を取得することが挙げられます。 この資格は、特定の専門分野において高度な知識と技術を持っていることを証明するものであり、専門性を向上させ、自身の希少価値を高める一つの手段となります。
認定領域は多岐にわたり、例えば以下のような認定資格があります。
・脳卒中認定理学療法士
・運動器認定理学療法士
・スポーツ理学療法認定理学療法士
・呼吸認定理学療法士
・健康増進・参加認定理学療法士
・補助具認定理学療法士
上記の認定資格以外にも、計22個の認定理学療法士資格があります。
幅広い領域が含まれているため、自身の興味がある分野を専門家として目指すことも良い選択肢です。
さらに、理学療法士の中には、自身で整骨院を開業したり、フィットネス関連の施設を立ち上げたり、独立・起業する方も存在します。
近年、少子高齢化の影響もあり、人々の健康への関心は年々高まってきています。
自身の理学療法士としてのスキルを活かし、人々の健康を支えるお手伝いを一から築き上げる道は、困難な局面もあるかもしれませんが、同時に非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。
理学療法士という職業は、病院だけでなく多岐にわたる職場が存在します。
働き方も柔軟で選択肢も豊富なため、自分にとって最適な選択をしやすい職業と言うことができるでしょう。
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