コラム
学校紹介
理学療法学科
看護学科
各種サポート・
キャンパスライフ
オープンキャンパス
入試情報
コラム
理学療法士としての将来を考えたときに「起業」も選択肢のひとつです。理学療法士を目指す方の中には「独立して活躍したい」「起業して自分の会社を持ちたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
理学療法士は、医師の指示に基づいてリハビリテーションを行う仕事です。そのため、理学療法士を名乗って自ら開業することはできません。しかし、医師の指示が不要な整体院やエステなど、ほかの業務であれば独立して起業することは可能です。
起業や独立を考えている方は、学生のうちから情報収集を行い、どのような行動を起こせばいいのかを理解しておくことが大切です。
この記事では、理学療法士の起業について解説します。起業方法や成功するためのポイントなども解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
理学療法士は、医師の指示が必要ない整体院やデイサービスなどの施設であれば開業が可能です。しかし、柔道整復師や鍼灸師のような開業権を持っていないため、「理学療法を提供する施設」の起業はできません。
日本において、理学療法士は「医師の指示の下に理学療法を行うことを業とする者」と法律で定められています。そのため、理学療法士が独立して理学療法を提供する施設の開業はできないのです。
ただ、デイサービスや整体院など、医師の指示が必要なく理学療法士の資格を活かせる多くの起業方法が存在します。将来、理学療法士として起業を考えている方は、自分に合った職種を事前に見つけて起業するのがおすすめです。
理学療法士の資格を活かした起業方法の例は、以下の3つです。
・整体院
・デイサービス
・パーソナルトレーナー
上記以外に、理学療法士の資格を活かした起業方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
整体院の開業は、特別な資格や免許は不要です。開業届を提出すれば、誰でも整体院を開業できます。ただし、理学療法士が整体院を開業する場合、いくつか注意点があります。
整体院では医療類似行為(あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復など)とみなされる施術は提供できません。また、理学療法は医療行為に該当するため、整体院では提供できない点に注意してください。集客のため広告を出す場合は、誇大広告や法律違反とならないような表現やメッセージにすることが必要です。
理学療法士として積み重ねてきた知識や経験は、整体院で十分に活かせます。整体院を開業する場合は、禁止されている施術や広告表現のガイドラインをしっかりと理解しておくことが大切です。
理学療法士の資格を活かした起業方法として、デイサービスの開業もあります。デイサービスは、高齢者が寝る、起きる、座るなどの基本動作の維持や機能回復、障害の悪化予防などを目的とした施設です。また、支援が必要な障がいや特性を持つ子どもが利用する、放課後等デイサービスもあります。
理学療法士の専門知識を活かした運動機能の訓練をデイサービスで提供することで、利用者の自立支援や機能改善に大きく貢献できるでしょう。
人員や設備など、デイサービスの開業にはいくつか基準がありますが、条件を満たせば誰でも開業できることが特徴です。
少子高齢化の関係で、デイサービスはニーズが高まっています。理学療法士の資格を持つ独自のデイサービスとして、差別化を図ることで起業の成功に近づくでしょう。
パーソナルトレーナーは、理学療法士の資格を活かして起業しやすい方法の一つです。理学療法士は、筋肉や関節、運動指導などの専門家です。理学療法士として培ってきた知識や技術は、パーソナルトレーナーとしても活用できます。
また、理学療法士は患者さんに合わせたさまざまな運動の指導やどのようなリハビリが必要なのかを見定めています。一人ひとりの目標や体質に合わせたトレーニングを考えたり、健康的な身体作りをサポートしたりなど、パーソナルトレーナーは理学療法士としての知識を活かしやすいのが特徴です。
パーソナルトレーナーは、専門的な資格がなくても起業できる分野であるため、多くの競合が存在します。パーソナルトレーナーとして起業する場合は、競合となるジムやパーソナルトレーナーを分析し、差別化ポイントを明確にしたり、自分の強みを伸ばしたりするのがおすすめです。
整体院やデイサービスなどの職種のほか、理学療法士の資格を活かして以下の分野で起業できる可能性があります。
・スポーツクラブ
・企業向けの健康プログラムの企画や運営
・健康関連のセミナー講師(ダイエットや健康づくりなど)
・ヨガ・ピラティスなどのフィットネスジム
スポーツクラブやフィットネスジムは、運動の指導を行うため、筋肉や関節などの身体の構造について知っている必要があります。また、健康は食事だけではなく、正しい運動についての知識も必要なので、理学療法士の知識や技術が十分に活かせる分野でしょう。
理学療法士として起業を考えている人は、自分の強みや活かしたいことを整理したうえで、起業できる可能性のある分野をしっかり調べることが大切です。
理学療法士の資格を活かした起業で成功するためのポイントや注意点は、以下の通りです。
・ターゲット層を明確にする
・差別化ポイントを明確にする
・収益化モデルを検討する
・リスク管理を徹底する
それぞれ解説します。
理学療法士の持っている知識や技術は、整体院やスポーツクラブなど、多くの分野で役立ちます。
ただし、起業するときは、具体的なターゲット層をしっかり決めることが大切です。例えば、整体院といっても、オフィス街にある整体院と、住宅地にある整体院ではターゲット層は異なる傾向にあります。特定の年齢層や、身体に関する悩みごとなどに焦点を当て、そのニーズに応えるサービスの提供もひとつの方法です。
ターゲット層を明確にすることで「どのようなサービスが必要なのか」「どのようなマーケティングが効果的なのか」などの経営戦略が立てやすくなるでしょう。
起業する分野によっては競合が多くなるため、理学療法士の資格を活かした明確な差別化ポイントが必要です。差別化ができていなければ、集客や顧客の継続的なサービス利用の低下につながる可能性があります。
理学療法士の起業では、自分がどのような知識・技術を得てきたのかを明確にして、自身の強みやニーズを分析すると、差別化ポイントが見えてくるでしょう。
起業する場合、どのような方法で収益をあげていくのかを、事前に検討する必要があります。見切り発車で起業してしまうと持続的な経営ができません。
起業する分野によって収益化モデルが異なるため、事前にさまざまな情報収集を行うことが大切です。無理のない事業計画を立て、収益化できるように計画を立てましょう。
理学療法士の資格を活かして起業する場合は、リスク管理を徹底することが大切です。考えられるリスクとしては「収益化の遅れ」「法務・人材リスク」などがあります。
顧客獲得のためのマーケティングには、多くの時間と費用がかかります。顧客の獲得が上手くいかず収益化が遅れると、起業しても事業の継続が困難になる場合もあるでしょう。
また、理学療法士の資格を活かして起業するには、法律やガイドラインなど、遵守しなければならないものがあります。法律や規定に反することがないよう、事前に調べてリスクを回避することが大切です。
理学療法士の資格を活かして起業を考えている方は、起業する前に入念に事業計画を立て、リスクを最小限に抑えましょう。
理学療法士は、身体の基本的な構造(筋肉や関節など)の特徴を理解したうえで、動きを改善したり、新たな動作を獲得したりするサポートをするのが主な仕事です。人間の基本的な構造や動作を知っているからこそ、病院や介護施設だけでなく、さまざまな分野で活躍できます。
理学療法士として培ってきた知識や技術を活用すれば、整体院やデイサービスなどの起業も可能です。将来、理学療法士の資格を活かして起業や独立を考えている方は、事前にリサーチを行い、どのような分野で起業できるのかを把握しておくとよいでしょう。
下関看護リハビリテーション学校では、理学療法士になるために必要な知識や技術を効率的に学べる専門学校です。医療現場で実際に使用する機器や、最新のシミュレーターを用いて、理学療法士に必要な技術力の向上を図っており、令和4年度の国家試験では合格率100%を達成しました。
また、理学療法士の国家資格の取得だけでなく、どの分野でも即戦力の人材になるために必要な環境を整えています。
理学療法士になりたい方や理学療法士の資格を活かして幅広い分野に挑戦していきたい方は、ぜひ入学を検討してみてください。