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小児理学療法士は、病気やけがの他、運動・言葉の遅れなどで問題を抱えている子どもとコミュニケーションを取りながら支援していく重要な職業です。
小児の療育に関わる仕事のひとつとして、興味を持たれている方は多いのではないでしょうか。
しかし、小児理学療法士を目指す人のなかには、「小児理学療法士はどのような職業なの?」「難易度や適性があるかを知りたい」と感じる方もいるでしょう。
この記事では、小児理学療法士の仕事内容や難易度、適性などを解説します。小児理学療法士を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
小児理学療法士とは、生まれつき抱えてしまった問題や病気、事故によるケガなどで理学療法を必要とする子どものサポートを行う専門職です。小児理学療法士は、子どもの成長と心身の発達を支援するために、重要な役割を担っています。
子どもは、これから身体が成長していく過程にあるため、大人のリハビリとは内容が異なります。また、子どもの年齢によっては、着替えや食事動作などまだ経験していないことを覚えていかなければならない可能性があるため、小児理学療法士による徹底したサポートが必要となります。
小児リハビリでは、子どもの成長に合わせてリハビリを行います。そのため、日常生活の様子や普段困っていることなどを保護者から聞いたり、家庭の中で保護者に行ってもらいたいリハビリの指導をしたりします。特別支援学校に通っている場合であれば、担任の先生との関わりが大切になる場合もあるでしょう。
小児理学療法士は、子どもの心身の成長に合わせて「今どのような遊びをしたいのか」「何がひとりで行えるようになりたいのか」などを考え、今必要なリハビリを提供してQOL(生活の質)を高められるようサポートしているのです。
小児理学療法士は、子どもの運動・精神機能障がい、発達障がいなどの理学療法を専門としているので、働く環境が一般的な理学療法士とは異なる場合があります。
小児理学療法士の主な職場は以下のとおりです。
・病院・クリニック
・療育施設
・訪問リハビリテーション
それぞれの職場と仕事内容を解説します。
病院やクリニックでは、一般の理学療法士だけでなく小児理学療法士も従事する環境です。整形外科や小児リハビリ科のある病院、小児科クリニックなどが挙げられます。
仕事内容は、心身機能障がいや発達障がいのある子どもに対して、寝返りや起き上がり、歩行などの基本的な動作を獲得するためのリハビリを行います。また、手足の関節が硬くなってしまったり、筋肉が伸びにくくなったりしている子どもに対しては、関節可動域訓練(関節の動きを良くする)やストレッチなどが必要です。
そのため、家庭でも行えるリハビリを保護者の方に指導する場合もあります。
療育施設は、障がいのある子どもに対して心身機能の改善や運動・知的機能の発達を促すための支援を行う施設です。
療育施設として、以下のような施設があります。
・児童発達支援センター
・放課後等デイサービス
・特別支援学校
障がいのある子どもは、障がいの程度や発育のスピード、知的機能などが異なります。それぞれの家庭で向き合うべき課題はまったく違うのです。
療育施設で働く小児理学療法士は、普段の様子からその子の個性や課題を見つけ出し、日常生活や社会生活をストレスなく過ごせるようにサポートすることが求められます。
また、保護者や保育士、看護師など、子どもの周りにいる大人に対して、生活するうえでの注意点や意識すべきことなどの専門的な指導も大切な仕事です。
訪問リハビリテーションとは、理学療法士が利用者の自宅に直接訪問し、心身の機能回復や自立支援のためのサポートや指導を行うサービスです。病院や療育施設に通うのが難しい方や、理学療法が必要な子どもを持つ家庭に利用されます。
訪問リハビリテーションでは、日常生活での不安や苦手なことを聞き取り、ストレスなく生活できるようにサポート・指導します。会話や食事の仕方、トイレなどは重点的に指導する項目です。
また、場合によっては、屋外でリハビリを行うケースもあります。公園で一緒に遊んだりボール遊びをしたりして、体の使い方や会話の様子を確認するためです。
小児理学療法士になるには、国家資格である「理学療法士免許」の取得が必要です。理学療法士養成校で3年以上の課程を修了し、必要な知識と技術を身につけたうえで国家試験に合格しなければいけません。
理学療法士養成校には、専門学校や大学、短期大学などがあり、3年または4年間のカリキュラムで基礎科目から臨床実習までを学びます。
理学療法士免許を取得すれば、特定の条件なしで小児理学療法士として働けます。その上で、小児科のある総合病院や療育センターなどの小児医療を提供している機関での就業を行うことです。
小児医療を提供する機関はさまざまありますが、提供するサービス内容は場所によって異なります。小児理学療法士として「どのような仕事をしたいのか」を明確にしたうえで、職場を選定すると良いでしょう。
小児理学療法士になること自体の難易度は、他の理学療法士と変わりはありません。しかし、子どもならではのリハビリが求められるので、難しいと感じる方もいるでしょう。
小児のリハビリでは発達障がいにより、コミュニケーションがうまく取れなかったり、リハビリでしてほしい運動の指示が伝わらなかったりする場合があります。
また、リハビリの対象となる子どものことだけを考えればいいわけではなく、保護者や特別支援学校の先生など、周囲の方とのコミュニケーションが重要な場合もあります。
このように小児理学療法士は、成人のリハビリとは違い、子どもの心身面や社会性などへのサポート、保護者や学校の先生などの周囲の方々との連携が必要です。
小児理学療法士を目指している方や興味がある方は、自身に適性があるかチェックしてみましょう。以下の項目に当てはまる人は、小児理学療法士の適性があるといえます。
・子どもが好き
・忍耐力がある
・コミュニケーション能力が高い
・身体を動かすことが好き
・性格が明るく前向き
・多角的な視点を持っている
「子どもが好き」という感覚は、小児理学療法士として働くうえでとても重要です。また、小児理学療法士は、一般の理学療法士と同様に体力や忍耐力が求められます。子どもだけではなく保護者や他の医療従事者、保育士などと適切にコミュニケーションが取れることも求められるでしょう。
ただし、上記の項目すべてに当てはまる必要はありません。子どもが好きで療育を必要とする子どもを支援したいという気持ちが大切です。少しでも自分に適性があると感じる方は、小児医療に関わる専門家としてやりがいを持って働けるでしょう。
小児理学療法士は、療育を必要とする子どもをサポートする職業です。病気やケガによって運動・精神・知的能力が低下してしまった子どもに対して、運動療法や日常生活に必要な動作の練習などのリハビリを行います。
小児理学療法士になるには、大学や専門学校で3年以上の専門課程を修了し、理学療法士免許を取得する必要があります。難易度は、一般の理学療法士と変わりありません。しかし、子どもの心身は成長途中にあるため、求められる内容が成人のリハビリとは異なります。
コミュニケーションの壁や大人との違いがあるので、難しいと感じる方もいるかもしれませんが、やりがいのある大切な仕事です。
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