コラム

 

一般大学卒業後に看護師になるには?なり方や学校の選び方など

大学生のイメージ

一般大学卒業後や一度社会人になってから、看護師になりたいと思った場合、どのように看護師を目指せばいいのか分からない方も多いでしょう。
実は、現在看護師として活躍している人の中には、一般大学卒業後や一度社会人になってから看護師資格を取得している方も多いのです。
 
本記事では「一般大学卒業後に看護師になるには?」をテーマに看護師になるためのルートや学校の選び方について詳しく解説します。
 
「一般大学卒業後に看護師になるにはどうすればいいの?」という疑問を抱えている方はぜひ参考にしてください。

 

一般大学卒業後に看護師を目指す人は多い?

笑顔の看護師
一般大学卒業後、就職をせずに看護学校に入学することを考えていたり、一度社会人になってから看護師を目指そうと思っていたりする方の中で「社会人経験者は自分だけではないのか」「今から看護師を目指すのは遅すぎるのではないか」という不安を持つ方は多いでしょう。

しかし、看護師に年齢制限はなく、どのような年代の方でもめざすことのできる職業です。
実際に、40代以上でも看護大学や看護師専門学校に入学している方は一定数います。
特に看護養成所では社会人経験者の割合が高いのが特徴的です。
 
日本看護学校協議会が行った実態調査では、看護師養成所入学者の総在籍数に占める社会人経験者の割合が 23.7% という調査結果があります。
出典:日本国際情報学会誌『国際情報研究』14 巻 1 号【研究論文】 『看護師等養成所入学者の年代と学歴別の進路傾向 』
 
また、このように社会人からでも看護師を目指す方が多くいる実情を受け、厚生労働省では社会人のための看護師養成支援を行うなど、社会人からでも看護師を目指しやすい環境づくりを推奨する動きが高まってきているのです。

 

一般大学卒業後に看護師になるには?

教室で授業を受ける女子大生
看護師になるには、一般的に大学や専門学校を卒業資格を得たのち、看護師国家試験に合格することが必要です。
 
受験資格
一般大学卒業後に看護師になるには、3年制の専門学校や短期大学に入学するか、看護系の大学に入りなおす必要があります。

したがって、3~4年間は就学期間が必要だと考えましょう。

また、現在の日本では、看護師資格を取得するために、通信制度は認められていません。
そのため、就学せずに看護師資格を得るのは不可能です。

ですが、卒業している大学が医療系であったり、修めた学業が看護師の勉強と重複したりする場合には単位を短縮でき、学習の効率化を図ることも可能です。

それでは、具体的に一般大学卒業後に看護師を目指すには、どのような学校があるかを見ていきましょう。

 

看護系大学に進学

看護系大学に進学する場合、4年間の就学が必要です。

大学では、看護師になるために専門的な知識や技術を得るだけではなく、研究や教養分野についても多く学ぶことができます。

ただし、大学は専門学校と比べ就学期間が長いため学費が高くなりやすいため注意が必要です。
また、大学によっては入試が難しいケースもあります。
学生とのブランクが長い場合、学力に不安を持つ方も多いでしょう。

このような場合、奨学金制度を考えたり、社会人入試を行っている大学を選んだりすることをおすすめします。

奨学金を使用すれば、経済的な不安も少なくなります。

社会人入試に関しては、各大学で受験科目等が異なるため、事前に良くチェックしておくことをおすすめします。

 

看護専門学校に進学

看護専門学校では、3年間で看護師国家試験の受験資格を得ることができます。
また、大学よりも社会人経験者の割合も多いため、自分だけでなく、同じ志を持った同年代の仲間とともに看護師を目指せるのも特徴的です。

看護系専門学校の場合、大学よりもコストがかかりません。
そのため、家庭がある場合でも通いやすく、加えて奨学金を使用すればかなり自分の負担を減らすこともできます。

 

一般大学卒業後に進学する看護学校の選び方

会議室でセミナーを受ける医療従事者
一般大学卒業後や社会人を経てから看護師の道を志す場合、どのような学校に進学するか迷う方も多いですよね。
そこで、ここからは学校選択のポイントについて説明していきます。

年齢や学歴に捉われず、自分の夢を追いかけるための学校選びができるよう、ぜひ参考にしてみましょう。

 

社会人経験者の割合

自分の気になる学校に、どの程度の社会人経験者がいるのかは重要なポイントです。
社会人経験者が多い学校では、同じような境遇の仲間と出会え、支え合いながら看護師を目指すことができます。

さまざまなバックグラウンドを持つ仲間たちとの交流により、異なる経験や知識を共有し、互いに刺激を受けることができるでしょう。
看護学生の生活は、楽しいだけでなく実習に勉強と辛いことも多いのが現実です。
困難の多い学生時代を自分一人だけでなく、信頼できる仲間と過ごすのも、看護師になるというモチベーションを保つのに時には必要でしょう。

 

学費

学費に関しても、チェックしておきたいポイントの一つです。
特に、社会人では学生の時とは異なり、自分自身で学費を工面しなければならないという方も多いのではないでしょうか。
中には家庭もあり、自由に使えるお金に制限がある場合もあるでしょう。
そのため、自分の経済状況をふまえ、無理のない範囲で学校選択をすることが大切です。
もし、財政面に不安がある場合は、奨学金や助成金制度を活用することも視野に入れましょう。
看護学校には、さまざまな奨学金プログラムや支援制度が存在し、年齢や社会人経験者としての特殊な条件に合わせたサポートが受けられる場合もあります。
財政面の不安を解消するために、学費だけでなく、追加費用やサポートプログラムについても十分に調査することが大切です。

 

就学年数

一般的に看護学校の就学年数は2年から4年まで様々ですが、年齢を気にすることなく、自分の学びたいペースや目標に合わせた学校を選ぶことが大切です。
大学は長期間の学びを通じてより深い知識と実践力を身につけることができる一方、専門学校では短期間で実務に早く携われるというように、双方に各々メリットがあります。

それぞれの学校の特徴を理解し、自分に合った選択をすることが重要です。

 

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一般大学卒業後に看護師を目指すなら

ガッツポーズをする女性
今回は「一般大学卒業後に看護師になるには?」というテーマで解説しました。
 
一般大学卒業後に看護師になるには、3年制または4年制の看護養成学校に通うのが一般的です。
 
養成学校には大学や専門学校など多様な種類があります。
しかし、どれが優れているというわけではなく、自分のキャリアビジョンや経済状況など複合的な問題を考慮して、自分に合った学校を選択することが大切です。
 
看護師を目指すのに、年齢や学歴は関係ありません。
自分の夢を実現するために、本記事を参考にして看護師としてのキャリアの第一歩を踏み出してみましょう。