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看護師は医療現場の最前線で活躍する重要な職業ですが、その仕事の大変さを表す言葉として「9K」と呼ばれるものがあります。「9K」とは、看護師の仕事の厳しさや大変な点を9つのキーワードで表したもので、「3K(きつい・汚い・危険)」の発展形としても知られています。
今回の記事では、「看護師の9K」の内容を解説し、その実態にも触れていきます。看護師としてのキャリアを考えている方に役立つ内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
それでは早速、看護師の9Kの詳細を解説していきます。
【看護師の9K】
・きつい
・汚い
・危険
・給料が安い
・薬に頼って生きている
・休暇が取れない
・規則が厳しい
・化粧がのらない
・婚期が遅い
看護師の仕事は、体力的・精神的に負担が大きいとされています。長時間の立ち仕事や夜勤があり、患者のケアや医療処置、緊急対応に追われることも多く、常に気を張っている必要があります。特に病棟勤務では、重症患者の看護や急変対応が求められ、緊迫した状況が続くことも珍しくありません。
また、不規則な勤務による生活リズムの乱れや睡眠不足も負担になります。しかし、近年は勤務形態の見直しや労働環境の改善が進められ、ワークライフバランスを考えた職場選びをすることで、負担を軽減できるケースも増えています。
日常的に血液・体液・排泄物の処理を行う場面が多く、特に病棟勤務では、嘔吐物や尿・便の処理、消毒や感染対策を徹底しながらのケアが必要となります。特に手術室や救急では大量の血液が飛び散るような処置を行うこともあります。
しかし、衛生管理においては厳しく定められており、適切な感染対策を実施することで安全に業務を遂行できる環境が整えられています。防護具の着用や衛生管理を徹底することで、看護師自身の健康を守ることが可能です。
看護師は、感染症や針刺し事故、転倒や腰痛など、様々なリスクにさらされることのある職業でもあります。特にインフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症は、病院での業務において避けられないリスクの一つです。また、注射や点滴を行う際の針刺し事故も注意が必要で、適切な技術と慎重な作業が求められます。
さらに、患者の移動介助や体位交換の際に無理な姿勢を取ることで、転倒や腰痛が発生することもしばしばです。しかし、現在では安全対策の強化も進んでおり、様々な防護具や機器の導入などが行われています。
看護師の給与は一般的な職業に比べて高い傾向にあるものの、業務の負担や責任の重さに対して、不十分であると感じている人たちもいます。特に、新人看護師や地方の病院では給与が低めに設定されていることがあり、夜勤手当や残業代がなければ収入が伸びにくいケースもあります。
しかし、スキルアップや資格取得などで収入を上げるチャンスもある職業です。また、手当や福利厚生が充実した職場を選ぶ、管理職を目指すなどで給与アップを目指すこともできます。クリニックや企業の医療職に転職することで、ワークライフバランスを保ちつつ、安定した収入を得るという選択肢もあります。
不規則な勤務やストレスが多いため、頭痛薬や胃薬、睡眠導入剤などを常備している人が多いと言われています。夜勤明けの疲労や、精神的なプレッシャーが原因で体調を崩しやすく、体調管理のために薬を服用することが習慣化するケースもあります。
しかし、それは看護師に限らず、他の職業でも見られることです。近年では医療従事者のメンタルケアの重要性が認識され、ストレス管理や健康維持のためのサポート制度が充実してきています。また、適度な運動や栄養バランスの取れた食事を心がけることで、薬に頼らず健康的な生活を維持することも可能です。
シフト制勤務が多く、一般的な会社員のように土日祝日が固定の休みではないため、プライベートの予定が立てにくいという問題もあります。また、人手不足の病院では希望休が取りづらかったり、有給休暇を消化しにくかったりするケースもあります。
しかし、最近では働き方改革の影響で、有給取得の促進やワークライフバランスの改善を進める病院が増えてきています。就職・転職時に休暇取得の実績を確認することで、より働きやすい環境を選ぶことも可能です。病院によっては、連休取得制度やリフレッシュ休暇制度を導入しているところもあり、職場によってはプライベートと両立しやすい環境が整っているでしょう。
医療現場では、患者の安全を最優先するため、細かいルールやマニュアルが徹底されています。服装や衛生管理、業務の手順など、厳格な規則のもとで働く必要があり、時には窮屈に感じることもあるでしょう。
しかし、それらのルールは患者の命や健康を守るために必要不可欠なものであり、医療の質を維持するためにも重要なことです。規則をしっかり守ることで、トラブルを未然に防ぎ、円滑な業務運営が可能になります。
看護師は夜勤や不規則な勤務が多いため、睡眠不足やストレスが肌に影響を与えるとも言われています。長時間の勤務による疲労や、シフトの関係で十分な睡眠が取れない状況が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、化粧のノリが悪くなることがあるのです。
また、病院内は空調によって乾燥しやすく、長時間のマスク着用による蒸れや摩擦も肌に負担をかけ、化粧崩れや肌荒れを引き起こすことがあります。しかし、日頃のスキンケアを意識することで対策が可能です。保湿を徹底し、肌に優しい低刺激の化粧品を選ぶことで、乾燥や肌荒れを防ぐことができるでしょう。
一般的な会社員と生活リズムが合いにくく、出会いの機会が少ないことから婚期が遅いとも言われています。特に、休日が不規則であることや、勤務時間が長く、プライベートの時間が取りにくいことが、交際や結婚のタイミングを難しくする要因となります。
しかし、その一方で、医療関係者との結婚が多い傾向があり、職場や医療業界の繋がりを通じてパートナーと出会うケースも少なくありません。医師や事務職員、理学療法士、薬剤師など、同じ業界内で理解し合える相手と出会いやすいのは、看護師ならではのメリットと言えます。さらに、看護師は経済的に安定しているため、結婚のタイミングを自分で選びやすいという利点もあります。
ここまで看護師の9Kについて解説してきましたが、看護師の仕事は人の命や健康を支える重要な役割を担っており、多くのやりがいを感じられる職業です。患者さんが回復し、笑顔を見せてくれたときや、「ありがとう」と感謝の言葉をもらえたときには、大きな達成感を得られます。また、医療の専門知識や技術を活かし、チーム医療の一員として貢献できることも魅力の一つです。
さらに、看護師はキャリアの選択肢が豊富で、病院だけでなく訪問看護や介護施設など様々なフィールドで活躍できます。資格を活かしてスキルアップしながら、自分に合った働き方を選べる点も大きなメリットです。大変なこともありますが、それを上回るやりがいや成長の機会が多く、多くの人の支えとなれる誇りある仕事です。
看護師の「9K」は、厳しい労働環境を象徴する言葉ですが、それぞれの課題に対して改善策が進められ、働きやすい環境が整いつつあります。確かに、体力的・精神的に負担のかかる場面もありますが、その一方で患者さんの回復を支え、感謝されるやりがいや、専門知識・技術を活かして社会に貢献できる誇りを感じられる職業でもあります。
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