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看護師という職業は、その専門性から一見、限られた選択肢しかないように感じるかもしれません。
しかし、実際にはさまざまな分野や働き方が可能であり、自身の興味や目標に応じて選択肢を広げることができます
そこで、この記事では、看護師職を志す方や、看護師としてのキャリアをさらに発展させたい方々に向けて、看護師のキャリア形成について詳しく解説していきます。
この記事を通じて、看護師のキャリアにはどのような道が広がっているのかを明らかにし、ぜひ、看護師としての充実したキャリアを築くためのステップを共に考えていきましょう。
看護師のキャリアプランには、大きく分けて3つの道があります。
・スペシャリスト
・ジェネラリスト
・看護管理者
この3つの立場にいる看護師は、さまざまな分野で活躍し、医療の現場を支えています。
それぞれのキャリアパスや概要を詳しく見ていきましょう。
スペシャリストとは、特定の専門分野において卓越した知識・技術を持つ看護師を指します。
認定看護師や専門看護師といった資格を持つ看護師も、スペシャリストに該当します。
日本看護協会によると、スペシャリストは次のように定義されています。
スペシャリストとは、一般的に、ある学問分野や知識体系に精通している看護職をいう。特定の専門あるいは看護分野で卓越した実践能力を有し、継続的に研鑽を積み重ね、その職務を果たし、その 影響が患者個人に留まらず、他の看護職や医療従事者にも及ぶ存在であり、期待される役割の中で特 定分野における専門性を発揮し、成果を出している者である
引用:日本看護協会:看護にかかわる主要な用語の解説
スペシャリストは、単に臨床現場で患者ケアを提供するだけでなく、他の看護師への指導や助言を行う一方、その専門分野における看護の進歩を支えるために研究や学術的な要素にも積極的に取り組みます。
ジェネラリストとは、スペシャリストとは異なり、特定の医療分野に限定されず、幅広い診療科において横断的に活躍する看護師を指します。
日本看護協会によれば、看護師におけるジェネラリストは以下のように定義されています。
ジェネラリストとは、特定の専門あるいは看護分野にかかわらず、どのような対象者に対しても経 験と継続教育によって習得した多くの暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる者をいう
引用:日本看護協会:看護にかかわる主要な用語の解説
ジェネラリストになるためには、看護実践のスキルを磨き、患者に適切なケアを提供できることが前提条件となります。
そのためには、ある一つの診療科にとどまらず、異なる職場や診療科での経験を多く積み重ねることが重要です。
また、ジェネラリストとして幅広い経験を積んだ後、自身が専門としたい分野を見つけ、スペシャリストの道に進むことを選ぶ看護師も存在します。
看護管理者は、病院や診療所などでマネジメント業務を主に担当する看護師の総称です。
看護師長や看護部長といったポジションがこれに該当します。
看護管理者は、臨床現場での看護業務だけでなく、スタッフの適切な管理や働きやすい環境づくりにも従事します。
この役職には管理者や役職手当が付与されることが多く、給与の増加が期待されます。
上記で主要な3つのキャリアパスを示しましたが、これからのキャリアを考える上で自身の方向性を見つけるのが難しいと感じる方もいるでしょう。
そこで、看護師のキャリアプランを考える際に大切なポイントをまとめました。
看護師のキャリアを構築する際に大切なのは、自分の価値観を明確にすることです。
まずは、将来やりたいことを考えてみましょう。
例えば、「救急外来で臨機応変に急変対応を極めたい」「管理者になって教育やマネジメント業務に従事したい」といったアイデアがすぐに浮かぶ方もいれば、やりたいことがまだ具体的に見えない方もいるでしょう。
そういった場合は、どのような環境で働きたいか、生活と仕事の比重はどの程度かといった詳細なイメージを具現化することが大切です。
たとえば、多くの看護師は夜勤が必要な病院で働くことが多いです。
しかし、自分のライフスタイルや家庭の優先事項を整理すると「将来的には夜勤を避けたい」「家庭を重要視し、ワークライフバランスを保つために夜勤のない職場が適している」といった軸が見えてきます。
やりたいことだけに絞らず、色々な視点から自分の将来を思索し、自分の価値観を見つけるようにしましょう。
思い描いたキャリアプランを実現するためには情報収集と、計画作成が不可欠です。
【情報収集をする】
まず、しっかりと情報収集を行うことが重要です。
情報は同僚や先輩との対話から得ることもできますし、専門書など様々な情報源があります。
また、既に看護師として働いていて、転職を検討している場合は、転職エージェントを利用することも一つの手段です。転職エージェントは多くの職場情報を提供できるため、自分の目標や条件に合った選択肢を見つけるのに大変役立ちます。
【計画をたてる】
情報収集の後は、自分の目標を実現するための計画を立てましょう。
具体的な目標を設定し、逆算して行動計画を策定します。
どのようなスキルや経験が必要か、何を学び、どのように成長するかを考えることで、自分のキャリアパスを明確にすることができます。
このプロセスを通じて、自分がどの方向に進むべきかがより明確になり、キャリアの成功への道筋が描けるでしょう。
看護師がキャリアアップしたいと考える際、役立つ資格がいくつかあります。
以下にその一部を示します。
・認定看護師
・専門看護師
・ケアマネージャー(介護支援専門員)
・認知症ケア専門士
・BLS / ADLS / PALSプロバイダー(救急救命分野)
・日本糖尿病療養指導士
・臨床心理士
・栄養サポートチーム専門療法士
・不妊カウンセラー
など
この中でも、特に認定看護師、専門看護師はスペシャリストをめざすのであれば、取得したい資格です。
これらの資格について詳しく見ていきましょう。
認定看護師は、特定の看護分野において優れた看護技術と知識を持つ看護師であり、日本看護協会によって認定されます。
認定看護師は、他の看護師に対して模範となり、専門知識や技術を指導し、職場全体の看護水準を向上させる役割を果たします。
また、時には病院内のあらゆる診療科に対して助言や指導を行ったり、勉強会を主催するのも認定看護師の仕事の一部です。
現在、認定看護師の分野は感染管理、糖尿病看護など21種類存在しています。認定看護師となるには、看護師として5年以上の実務経験が必要であり、さらに日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育を受け、認定看護師認定審査に合格する必要があります。
専門看護師とは、特定分野において水準の高い看護を行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師です。
認定看護師と似ていますが、認定看護師の目的があくまで臨床現場における手本や指導なのに対し、専門看護師はより広い視点を持って現場の調整をしたり、臨床現場での実践を教育や研究に生かす役割も担っています。
また、専門看護師は専門看護師認定審査を受けるために、大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得しなければならない点も認定看護師とは異なります。
病院などの医療現場で活躍している専門看護師もいれば、大学などの教育現場で活躍している専門看護師もいます。
現在、専門看護師にはがん看護、小児看護など13分野が特定されています。
本記事では、看護師のキャリアプランについて詳しく説明してきました。
ジェネラリスト、スペシャリスト、看護管理者など、看護師としてのキャリアには多彩な選択肢が存在しています。
自分の重要視する価値観や目標を大切にして、自分に合った将来のキャリアパスを描いてみましょう。
もし本記事を読んで、看護師への道を考えているのであれば、下関看護リハビリテーション学校で看護師としての第一歩を踏み出しませんか。
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看護師としての素晴らしいキャリアを築くためのスタートを一緒に切りましょう。