コラム

 

理学療法士の就職先って?病院以外で資格を活かせる仕事も

リハビリをする女性
理学療法士の就職先というと、病院をイメージする方が多いのではないでしょうか。

しかし、理学療法士の就職先は病院以外にもあります。
私たちが暮らす様々な場所で、健康を増進するために資格を生かして活躍しているのです。
 
本記事では、病院以外での理学療法士の就職先にはどのような場所があるのか解説していきます。
これから理学療法士を目指したいという方は、ぜひ本記事で紹介する勤務先を将来の就職先の候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。

 

理学療法士の主な就職先は?

日本理学療法士協会は、ホームページで登録している理学療法士の就職分布図を紹介しています。
その中で、就職先の割合として一番多いのが病院で約55%という結果でした。
つまり、約半数以上の理学療法士は病院に属している形になります。

残り半数の理学療法士は、次のような職場で働いています。
 
【理学療法士の病院以外の主な就職先】
・医療福祉中間施設(介護老人保健施設、老人デイサービス)
・老人福祉施設(特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホーム)
・児童福祉施設(重症心身障がい児施設)
・訪問看護ステーション
・大学・養成施設教員
・スポーツ施設
・一般企業
 
病院以外で多い就職先の一つは、病院と地域をつなぐ医療福祉中間施設や、老人福祉施設といった施設系です。
また、昨今では地域医療の推進運動が活発になっているため、訪問看護ステーションに所属し訪問リハビリを行う理学療法士の数も増えてきました。

医療機関以外でも、人体の構造や運動器の知識を生かしてスポーツ関連施設に就職する方もいます。
医療系でなくても、人々の健康を豊かにする手助けができるのは理学療法士の資格ならではと言えますね。

 

理学療法士の病院以外の就職先

リハビリ
病院での理学療法士の役割は、患者さんの機能訓練が主ですが、病院以外で求められる役割にはどのようなものがあるのでしょうか。

各職場の理学療法士の働きを覗いてみましょう。

 

リハビリテーション病院

一口に病院といっても、大学病院や総合病院など様々な種類の病院があります。
その中でも、リハビリに特化して患者さんを支援するのがリハビリテーション病院です。

大学病院などでは、患者さんは生命の危機に関わっていることも多く、疾病の治療や医療的ケアを優先的に行います。
しかし、リハビリテーション病院では、患者さんが身体的、社会的に自立して生活が送れるように支援することが目的とされているため、リハビリを担当する理学療法士の役割はとても重要です。

 

介護老人施設

介護老人保健施設とは、医学的管理をしながらリハビリテーションや介護を提供し、在宅へ戻るための支援を行う介護保険施設になります。
病院に入院したけれど、まだまだ在宅に帰る体力が戻っていない、という時にも老健が適用になるケースも多いです。

介護老人保健施設のリハビリテーションでは、在宅へ向けての復帰が目標になります。
したがって、機能訓練を主体的に行っていた病院とは異なり、生活期リハビリを中心に行うため、日常生活動作の練習などを多く取り入れています。

 

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションで働く理学療法士は、医療的ケアやリハビリテーションが必要な利用者の自宅に自ら伺ってリハビリテーションを実施します。
在宅リハビリテーションでは、利用者のニーズだけでなく、ご家族の介護負担を減らすことも重要な役割になり、家族単位で関係を築いていきます。

身体機能や生活リハビリテーションの枠を超えて、利用者さんのQOLをあげるために多職種と連携する必要も出てくるため、理学療法士の分野だけでなく、利用者さんを取り巻く環境を俯瞰して見る広い視野が必要です。

また、訪問リハビリテーションでは一人で訪問することが多いため、バイタルサインを測定して健康状態のチェックも行います。
時には急変時の対応をしなければならない時もあり、冷静な対応力と状況判断力も必要になります。

 

大学・養成施設教員

理学療法士の資格を利用して働くには、何も自分がリハビリテーションを提供するだけではありません。
新しい理学療法士を育成するために、指導者をめざすのも一つの道でしょう。

大学や養成施設の教員では、実習や講義を通して人体の構造やリハビリテーション技術を指導することが主な仕事になります。

大学教員では、公募条件に「学会や論文といった研究に従事したことがある」ことが条件に挙げられている場合もあります。

 

スポーツ施設

人体の構造や運動療法に精通している理学療法士は、医療現場でなくスポーツ業界でも活躍
することが可能です。

例えば、プロスポーツチームのトレーナーとして、選手の怪我の予防やコンディション調整を行う理学療法士や、フィットネスジムトレーナーとして地域住民の健康や運動をサポートする療法士もいます。

 

一般企業

理学療法士の資格を生かしながら、一般企業に転職することも可能です。

例えば、福祉用具企業やヘルスケアを主に行う会社などでは、臨床で培った理学療法士の知識を生かしやすい分野と言えます。

また、医療系人材紹介会社では自分が医療者であるため、クライアントの気持ちに寄り添った対応やコミュニケーションが行えます。

 

理学療法士が病院以外の就職先を選ぶメリット

メリットの文字
理学療法士が病院以外の就職先を選ぶメリットには次のことがあります。

・理学療法士として知識・技術に幅が出る
・リハビリテーションの裁量権が大きくなる
・やりがいが大きくなる

病院では、多くの理学療法士がいるため、患者さんが急変しても自分一人で対応するといった場面は少ないのではないでしょうか。

しかし、病院以外の介護施設や訪問リハビリテーションでは理学療法士の数は限られており、自分一人の力で対応や判断を下さなければならない時もあります。

自分一人でプランを考えなくてはいけないケースもあるため、責任は重大です。
知識や技術も、病院時代より求められることになるでしょう。

しかし、自分が考えたプランで患者さんが目標を達成できたときは、何より大きなやりがいになり、更なる技術向上へのモチベーションにつながります。

 

理学療法士を目指すなら

整体の研修を受ける女性と男性の整体師
理学療法士の就職先は、病院だけではなく、病院以外で活躍することもできます。
介護施設や訪問看護ステーションといった病院以外の医療職から、スポーツ業界など幅広い分野での活躍が可能です。
 
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