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看護師という職業は、単に病気の患者さんのお世話をするだけではありません。
時には、患者さんや家族の精神的支えになったり、医師と一緒に手術に立ち会ったりすることもあります。
病院やクリニック、訪問看護ステーションなど活躍できる場所も多様な職種ですが、だからこそ高い能力・スキルが求められます。
それでは、看護師に必要な能力とは一体どのようなものがあるでしょうか。
本記事では、「看護師の仕事に興味がある」「将来、看護師になりたい」と思っている方向けに看護師に求められる能力について説明していきます。
これから看護師を目指したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてみましょう。
看護師に求められる能力・スキルには以下のものがあります。
・専門知識
・向上心
・責任感
・観察力
・判断力
・共感力
・コミュニケーション力
・体力
これらの能力・スキルは、看護師にとっては必要不可欠であり、多くの場面で役立ちます。
それでは、具体的に見ていきましょう。
看護師は医療知識のエキスパートでなければいけません。
というのも、治療方針や指示を出すのは医師ですが、実際に点滴や内服投与を行うのは看護師です。
いざ、点滴を投与しようという際に、薬剤の効果や副作用がわからなければ重大な医療事故に繋がりかねません。
他にも、患者さんから「息苦しい」「痛い」といった症状を訴えられたときはどうでしょうか。
原因や対処法がわからないようでは、異常に気付けず、時には急変してしまう恐れもあるかもしれません。
このような事態にならないために、看護師には十分な医療知識が必要です。
知識が豊富であれば、患者さんが急変したときでも冷静に対処できるようになります。
他にも、患者さんからよく相談を受けるようになったりと信頼も得やすくなるでしょう。
医学は日々進歩しています。
そのため看護師も、国家試験に合格したら勉強終了ではなく、医療が発達するごとに自分の知識や技術もアップデートしていかなければなりません。
実際に、保健師助産師看護師法や日本看護協会の看護師倫理要綱には、専門職の義務として生涯学習が定められています。
看護師が活躍する診療科は多いため、実際に働いた後でもわからないと思うことはたくさん出てくるでしょう。
その時に「わからない」と諦めるのではなく、常にスキルを吸収しようという高い向上心が求められます。
看護師の職場では、自分の技術を磨くために研修制度が充実している場所も多いです。
病院の研修制度を利用して、自分が興味のある分野を極めてみてもいいでしょう。
どのような仕事でも責任感は必要です。
しかしながら、看護師は人の命を預かる仕事になるため、特に強く責任感が求められるといっても過言ではありません。
日本看護協会の倫理要綱には次のような記載があります。
“ 看護職は自己の責任と能力を常に的確に把握し、それらに応じた看護実践を行う。
看護職は自己の実施する看護について、 説明を行う責任と判断及び実施した行為とその結果についての責任を負う。”
つまり、自分の行う仕事全てに対して専門職である自覚を持ち、行った処置に対する責任を負わなくてはならないということです。
一般職であれば、些細なミスでは業務に差し障ることも少ないでしょう。
しかし、看護師は小さな失敗でも、大きな事故に繋がりかねません。
そのため、日頃から自分の仕事全てに集中して取り組む気持ちが求められます。
看護師には、患者さんとの何気ない会話や様子からでも異常に気づく緻密な観察力が求められます。
なぜなら、医療業界において、患者さんと接する機会が最も多いのは看護師だからです。
医師は診察はしてくれますが、常に患者さんの傍にいることはできません。
まずは看護師が異常に気付き、その情報を多職種に伝える橋渡し的な役目も担うことが大切です。
できる看護師は、自分と患者さんの会話だけでなく、表情、体の動き、家族の様子といった全体像で患者さんを理解します。
狭い視点ではなく、俯瞰して物事を観察できる目を養う必要があります。
看護師は、一見すると1つの仕事しかしていないように見えますが、常に多重課題を抱えています。
やらなければならないタスクが多いため、優先順位をつけて業務を遂行する判断力が必要不可欠です。
病院の看護師は、患者さんの清潔ケア、点滴作成、内服投与などの医療行為とは別に、ナースコールが鳴ったらすぐに対応しなければなりません。
また、それらの業務とは別に看護記録の作成もあります。
また、経験を積んでリーダーを任されるようになれば、患者さんの急変時の対処法を後輩から求められることもあるでしょう。
自分の判断で、患者さんの状態を左右する可能性を持っています。
したがって、どんな時でも冷静に対処する判断力が必要になります。
患者さんの心に寄り添うための共感力も看護師に求められる能力です。
例えば、患者さんが自分のつらい気持ちや不安感を表出してきた時、忙しいと話を聞かなかった場合、患者さんはどのように感じるでしょうか。
また、患者だけでなく、患者さんの家族との関わりでも同様です。
病気を持つ人や家族は、さまざまな要因から不安や恐怖を感じやすく、不安定な状態にあります。
自分の価値観で相手の気持ちを考えるのではなく、患者さんの個別性を含め精神的ケアをしていかなければなりません。
看護師は、多くの方々と接する機会があります。
したがって、どのような方にも対応できる柔軟なコミュニケーション能力が必要です。
患者さんや家族は、多種多様な性格や価値観を持っています。
できる看護師は、患者さん一人一人に合わせて適切なコミュニケーションを図り、日々の業務を行います。
また、医師や他の看護師、ケアマネジャーといった多職種との連携も大切です。
看護は一人の力ではなく、チームで行っていきます。
自分の考えを正しく相手に伝えたり、カンファレンスなどで意見を擦り合わせを行うのも大事な仕事となります。
病院などでは、夜勤が必要になるケースも多いでしょう。
2交代制や3交代制など変則勤務も多いため、ハードな勤務を耐え抜くには体力も能力として求められます。
夜勤では、16時頃から勤務をスタートして翌日の10時頃まで仕事をするときもあります。忙しいと立ちっぱなしで座れないこともあり、体力がない方では体を崩してしまうかもしれません。
食事や睡眠、運動をバランスよく行い、看護師の勤務に耐えうる体づくりをしていくのが大切です。
「看護師に求められる能力」をテーマに解説してきました。
看護師には、共感力や判断力、観察力といった多種多様な能力・スキルが求められます。
どの能力・スキルも、すぐに身につけられるものではなく、学生時代から看護師になることを意識して生活することが大切です。
下関看護リハビリテーションでは『人間愛、自己実現』という教育理念のもと、単に技術が行えるだけの看護師ではなく、患者さんを真に支えられる看護師の育成をめざしています。
1学年より、充実した臨地実習制度が整えられているため、早い段階で現場の知識や考え方を習得することが可能です。
「患者さんを第一に考えた看護を行いたい」という方は、ぜひ下関看護リハビリテーション学校を考えてみてはいかがでしょうか。
まずはオープンキャンパスに参加して、学校の様子やカリキュラムについて話を聞くことも可能です。
あなたとお会いする日が来るのをお待ちしております。